【英語圏で子育て】めっちゃよく聞かれる質問

バイリンガル子育て

アメリカとオーストラリアあわせて海外在住10年。
大学では言語学を学び、現在はNAATI翻訳士の資格取得を目指しているYukaですニコニコ

今回はバイリンガル育児についてのお話電球気づき
友人や知人から本当によく聞かれる質問があります。
それは・・・「子供に日本語教えてる?」です!

私には最近5歳になった息子が1人いるのですが、答えは、「現状はNo!3歳頃まではYesだった!」です電球なので今は、息子とたった2人きりの時にだけ日本語を使っていますが、そのほかのシチュエーションでは英語で会話をし、積極的に日本語を教えるような体制は取っていません。そしてスタンスとしては、今はこの方法をテスト中、という感じです♪ここに至るまでに、自分の中で様々な考えや葛藤があったりもしたので、その過程と、なぜ現状2人きりの時にだけ日本語というスタイルを取っているのか、ということをまとめていきたいと思います^^

現状と前提スタンス

まず前提、私としては息子に相手の話す日本語の理解と、日本語での最低限の意思疎通さえできたら、それはもう十分で、なんなら日本語がわからなくなってもそれはそれだグッと思っています。
つまり最終的に日本語を話せなかったとしても、それはそれで全く問題なし!という考えでいますにっこり

日本語の習得が好きだったりその必要性を感じた時には本人が自分で探求していくだろうし看板持ち
なので日本語を教えてくれる学校などには行かせてないし、今後も今のところは検討していません気づき

ただ!自分のルーツ(息子で言うと日本)のこと、日本の文化は知ってほしいという思いは根底にあり、生まれてから日本にはできるだけ連れて行くようにしていましたおにぎり気づき文化に触れないと言語にも興味が湧かないだろうという考えもあります。自分のルーツに感謝するという意味でも、彼の半分を占めている日本の文化を知ることに意味があると思うのです。

やっぱり日本のじぃじ、ばぁばとコミュニケーションとってほしいし。。。半分は日本の血が通ってるのだから...みたいな気持ちがあるんですよね✨

今まで日本には4回行ってるのと、行けば少なくとも3週間は滞在することもあり、日本滞在中の祖父母との交流、私の友人やその子どもたち、私の両親の友人たちによる周りの日本人たちとの交流から、毎度日本語をガッツリと吸収し、日本食をガッツリ堪能して帰る!!!この機会があったためか、息子は「日本」という存在に確実に興味を持っています。

例えば電球マミーが作るジャパンのランチが食べたい!と、日本食を要望してきたり、日本の電車が大好きだったり、日本の要素がテレビ画面や歌の歌詞に出てきた時にはマミー!ジャパンびっくりマークびっくりマークとか
Is that Japanese…??(これって日本語??)などと、興奮気味に伝えてきますおねがい

こんな感じなのですが、やはり現状オーストラリア拠点の生活なので、現在息子は完全に英語優位。
現状私には、英語9割、日本語1割で話しかけてきています気づき

家族と言語のバックグラウンド

今回は我が家の言語環境と、それによる息子のバイリンガル成長過程を話していくので、まずは家族の構成と一部育った背景も紹介していきますね看板持ち

基本の家族構成は3人

👨‍🔧トリちゃん:オーストラリア出身の父とアメリカ出身の母を持ち、オーストラリアで生まれ、オーストラリアの田舎の大自然の中で育ちました気づき

👩‍⚖️私(Yuka):日本生まれ日本育ち。両親も日本人、そして江戸っ子であり、幼稚園は浅草、家は水天宮前という大都会で生まれ育ちました気づきもともと一切話せなかった英語は、アメリカの大学留学を経て習得

👦ショーン:オーストラリアのブリスベンで生まれ、オーストラリアで育っている5歳気づき

トリスと私の生まれ育ってきた環境がまるで違っているのは一目瞭然ですが、実は身長も、トリス194cm、私152cmと、まぁなんとも凸凹の私たちですウインク
こんな凸凹両親のもとで育つショーンが、どんな成長を遂げていくのか、言語や文化に大変興味のある私にとって、すごく興味深いです。

我が家の言語環境

トリちゃんは日本語は話せないので英語のみを話します。また、同じ敷地に住んでいるトリちゃんのお父さんとお母さんも、英語のみを話しますひらめき電球 さらに我が家はトリちゃんの友人たちのたまり場のような場所でもあるので、よくオージーのメイトたちが出入りするのですが、ここで話されるのもやっぱり英語。なので、必然的に私が積極的に日本語という言語を会話の中に取り入れないことには、必然的に日本語が皆無な環境です気づき

ここで私の出番です!!笑 息子が生まれてから3歳頃までは、基本一方通行にはなりますが、話しかける時も、自分が独り言を言うときも、「日本語のみ!」を徹底していました。が!今は理由があって(この後話していきます)、息子と2人きりの時のみにしか日本語は使っていません電球ハッ

日本語オンリーで話しかけていた時期(0〜3歳)

息子が生まれてから3年ほどは「自分は日本語のみで話しかけること」を心掛けていました・・・
理由は、一人の人、例えばお母さんが日本語を使ったり、英語を使ったり、複数の言語を使っていると子供の脳が混乱してしまうピリピリとのことで、例えば、お父さんは英語、お母さんは日本語!と、子に話しかける言語は完全に使い分けるのが良き!!!!と聞いたことがあり、そのような方法をとっていたのです赤ちゃんぴえん

しかし、それをしていると周りに英語ネイティブしかいない私たちの生活の中では非常に厄介で、息子と私の会話は誰にもわかってもらえない、話してる内容も周りも気になるわけで…
義理の父や母などからすると、Yukaは今、孫にどんなことを説明しているのだろう??と、ちょこちょこと疑問を感じさせてしまっていたんですよね。

実際に、“Yuka、今なんて言ったの?” と聞かれて、その都度説明していましたしね!飛び出すハート

英語中心へのシフト と “2人きりの時だけ日本語” にした理由

言語が持つ世界観のパワー

さらにさらに!言語のパワーってすごくて、同じ言語を話すところには、その世界観が生まれるんですよね。。。例えば同じ「英語」だとしても、アメリカ英語、ブリティッシュ英語、オーストラリア英語、などという国別の違いや、さらには黒人英語、ピジン英語、など人種ごとの違いなどと、さまざま種類があります。共通のアクセントや特徴をもつ英語を話すことで、仲間意識が自然と生まれるものなのです。私も元々英語はアメリカで習得したので、アメリカンアクセントや、使う英単語もアメリカ英語でしたが、渡豪仕立ての頃、トリちゃんに指摘をもらいつつオーストラリア英語に馴染めるよう努力しました。

なので私たちのこの頃の状況下で言うと、息子と私だけの日本語の世界が出来上がってしまっていたのですアセアセもちろんそれがダメだ!ってわけではないし、誰かにやめてくれ!と言われたわけでもなかったのですが、、、例えばクリスマスにみんなで集まった時なんかは、やはりその私たちだけの世界観があることに、私自身が違和感を感じたのです赤ちゃんぴえんピリピリ 自然と「母子だけの秘密の言語」を使ってる感覚というか、意図せずとも「閉じた世界」を作り出しちゃってるんじゃないか???と自分の中で疑問を感じるようになりました。

日本語ワールドを息子も“区別”し始めた

さらに息子が3歳になったくらいの時だったと思います、息子自身が日本語と英語を使い分けるようになってきたのです。

・これ、Japaneseでなんて言うの?
・これ、Australianでなんて言うの?
(※Austalian=彼にとって英語という意味)

と確認してくるようになった様子をみて、彼が言語をしっかり“2つの世界”として理解し始めたのを感じました。この辺りで、これならもう混乱することはないし、母子だけが日本語で話す「閉じた世界」を続けるよりも、家族全体で同じ言語を共有した方が自然かもしれない、と思ったのです。

そこで、これからは息子と私、2人でいる時のみに日本語を使おう!その他大勢がいる時には、息子にも英語を使って接することにしよう!と決めました。

それからというもの、息子と私だけの共通言語の世界観という隔てが無くなり、周りのみんなとより近くなった感覚がありますおねがい

言語の力って、すごいですよねキラキラキラキラ

バイリンガルが抱える“語彙力ジレンマ”

息子の言語環境について考えていたとき、ふと学生時代に仲の良かった友人 James(ジェームス)のことを思い出しました。
Jamesはハワイ育ちで両親が日本人、英語も日本語もとても流暢で、まさに自然に培った英日バイリンガルでした。けれど彼は「どちらの言語もネイティブ並みに極めるのは難しい、これは僕の大きな悩みだ」と話していたのです。
英語は母語なのに、英語しか話さない友人より語彙力が劣る。日本語も日本人ほど読み書きもできなければ、知ってる語彙の量も圧倒的に少ない。その“どっちつかず”が彼の悩みだったんですね。

私自身もこの話を聞いたとき、二言語どちらともネイティブ並みの発音で理解しコミュニケーションをとる彼を見て、純粋にいいな〜✨と憧れを持っていたのですが、まさかそんな悩みがあったなんて!!と、驚いたことを覚えています。
バイリンガル育児は両方の言語=視点、を取り入れられるという素晴らしさがある一方で、英語力の伸びに影響が出る可能性もあるのかもしれない
この気づきは、私が家庭内の言語バランスを考える大きなヒントになりました。

※このJamesとの出会いとバイリンガルによる言語への葛藤については、別の記事で詳しく書く予定ですグッ音譜音譜

最後に

以上の理由から、現状息子と私の2人きりだけのときは日本語を使って、それ以外では英語を使った会話でのコミュニケーションをとっていることで、結果、私と息子の日本語でのコミュニケーションは減りました。

しかし、私の心の奥底で引っかかっていた周囲との「隔て」の部分へのモヤモヤが取れたのは間違いないです。現状このスタンスに切り替えて約2年が経ちますが、自分たちの環境に合わせた自然な形でのコミュニケーションにできてるんじゃないかな?と感じています。

今後また変わるかもしれませんが、やっぱり「今の自分たちにとって」のベストな方法を、都度考えていけたらいいのかもしれませんねおねがい
あと実はもう一つ、“バイリンガル優先”よりも“英語優先”にした理由があるんです。これはまた違う記事で書いていきたいと思います!

それでは、また次の記事でお会いしましょうニコニコ気づき
Have a lovely day 🙂

タイトルとURLをコピーしました