オージー男性は働かない?— 7年暮らして気づいた“日豪夫婦、真のバランス”

オーストラリアで生きる

こんにちは!
オーストラリア人のパートナーと家庭を築き始めて、7年が経ちましたYukaですひまわり気づき

今回は「オーストラリア人男性の働き方」と「国際結婚の夫婦のあり方」について、
そして、私自身がここ最近で気づいた“ある変化”について書いてみようと思います。

もしかすると、オーストラリアで留学やワーホリを経験したことのある人は、一度は聞いたことがあるかもしれませんが、オーストラリア人男性について、こんな声を耳にします。

「働く意欲があまりない」「精神年齢が低め(子供っぽい)」「すぐ休む」「職業や収入に対してのプライドが低い」…

私自身オーストラリアには、こういった固定観念がほぼない状態で来たのですが、
こっちで暮らし始めてみて、まず日本人女性から、オージー男性との離婚の原因として
「旦那が働いてくれなかった」というのを、何度か耳にしたことがありました。

また、他の国の男性たちからは「怠け者」的な、働き者ではないような見られ方をしているなと、
どこか感じる部分も実際にあります。

外国人男性たちの本音トーク

まだオーストラリアに渡豪したての頃、ビザ延長のために働いていたファームのシェアハウスで、
ブラジル・ギリシャ・トルコの男性たちがオーストラリア人男性のことを痛烈に語っている場に
居合わせたことがありました。

その時の彼らはとにかく、オージー(男性)は世の中をなめてる、過酷さを知らない脳天気者だ、
あいつらは働かなくても生きていけるから、、、
などなど、まぁ結構な言いようだったのです滝汗

その議論の中で、私1人が自然とオーストラリア人の肩を持っていたほどです。

※ちなみに、こんな感じでいろいろな国の人の意見を生身で聞けたり、意見を交換できたりするのは、非常に面白いものです。
これこそが、英語という言語を活かして視野を広げられる、海外暮らしの一つの醍醐味だと感じます✨

でも、最近になってやっと、少しだけ彼らの言っていたことの意味が腑に落ちる瞬間がありました。
それは、私のパートナーであるトリちゃんが、腰を痛めてほぼ動けなくなってしまったこと。
これがきっかけでした。驚き

今まで私は、自分のパートナーは働き者で、いわゆる一般的なオージーとは一味違うよなぁ
たまたまよく働く男性でラッキーだったなぁ

的な見方をしてきたのですが、、、これ、ちょっと勘違いだったかも!と爆笑爆笑

こうしてトリちゃんが腰を痛め、ほぼ自由に身動きが取れなくなり
物理的に働き、収入を得ることができなくなってしまったという・・・
この状況下において、やっとこさ!!!

なんとなくあの時、彼らが言っていたオージーは呑気だ的な意味がわかりました真顔

さらには、これをきっかけに私たち夫婦の本質が見えたのです。。。!!!
(私たちにとっては、こっちの気づきが何ともどデカい!)

パートナーのオージーらしさ

パートナーであるトリちゃんが腰を痛めてからというもの、仕事から始まり炊事、家事、洗濯なども私1人でこなすスタイルになっていたので、

ベッドで横になっているだけの彼を横目に
“私ばっかりやってるじゃん…”

と、思ってしまう瞬間がありました。

この考えがよぎってしまうときには、途方に暮れると言いますか、活力がぶわわ〜んと下がるのを感じていました。無意味に泣きたくなるし、何のためにやっているのかが見えなくなるモーメントです。

しかも、今まで2人で築いてきた車のワークショップが、もう運営できなくなるという事態も大前提であったので…(トリちゃんはMechanicsで、自分のワークショップを間借りして自営業で働いていました)

そのため、この先どうしていくの?という絶望感もありき。

腰が痛くて物理的に「動けないから仕方ない」のは、もちろんわかるんだけども、、、でもベッドに横になってるだけじゃなくて、今だからこそできることがきっとあるよね???
みたいな思いが、何度頭を巡ったかニヤニヤ

そもそも、*GP(オーストラリアでは何か体に問題が発生した時にまず行く窓口的な地域のお医者さん)に行って*Specialist(腰の専門医)に繋いでもらっても、そのスペシャリストから待てど暮らせど音沙汰がない!!日本ならとっくに診てもらえてるだろうに…
まぁ、ここは置いておいて滝汗滝汗

GP:General Practitioner
オーストラリアの医療制度では、GPが一次医療を担います。なので、体調不良があった場合、何があってもまず行くのはこのGP。そこから必要に応じてSpecialist(=専門医)への紹介をしてもらいます。日本のように耳鼻科、皮膚科、のように分かれていないのです💡

トリちゃんも、一端の“The・オージー”の要素がしっかりとあったことを、目の当たりにした感覚でしたオエー物理的に動けないのはわかるんだけど、働かないことに罪悪感がないと言いますか…
早く良くなろうという意欲が見えないと言いますか…
そういえば今までもそうだったけど、体調が不調な時は、徹底的に「休む」んですよね!

でもじゃあ、
働かないことに罪悪感を感じるのが正解なの??
体調が優れなくても働くのが正解なの??
いや、違う!!!
(逆の立場だったら私が何をしようと、しなかろうと、きっと見守ってくれるもんな…)
(でも休むって大事だよね、そういった面では見習うところでもあるよな…)
なんて自問自答を、数週間ほど繰り返していたのです。

ただその先に、
ちゃんと行き着いた先がありました笑い泣き

日豪夫婦のバランス

「働いて安定的に収入を得る」

ここだけみたら、ダメダメ夫に感じるけど滝汗
今までのことも含めて、よくよく考えてみたら…

息子の通うキンディ(日本で言う幼稚園)からの
急な呼び出しに対応してくれたり、息子があれ?風邪気味か?なんて時は
ドクターの予約をし、アポに連れてってくれたり
息子のクラスのお友達のお誕生日会にも連れて行ってくれたり
(初対面の面々の親御さんたちがいる中で、息子を連れながら私一人で突入するのは気が億劫すぎるので、ここを気軽にこなしてくれる彼の存在には本気で感謝🙏)

こういったことを、私の仕事中に率先して対応してくれるので、
この辺は本当に感心するしありがたい。

さらに私が通勤中に交通機関で困った時は(オーストラリアではよくあること笑い泣き
車を飛ばして迎えに来てくれるし、電車を逃した時も迎えに来てくれる。
家のことでも、何か困りごとがあったら、買い物やDIYもやってくれるし、
オーストラリアの郊外暮らしでは必要不可欠な、車の整備や管理などもやってくれます。

「私ばっかりやってる」なんて、どの口が言えたものか(反省🙏)
こんなにも、日々の生活で家族への思いやりを持って支えてくれていたのです。えーん

そのおかげで、私は動画編集のチームのサポートをしながら外でも働くという、
ハイブリッドな仕事スタイルを実現できていたんじゃないか。私1人では到底できてなかったじゃないか。。。

結局、自然とバランスが取れていたのです。(この均衡に気づいたときのスッキリ感デレデレ

けれど今回、彼が動けなくなったことをきっかけに「私の収入を中心に我が家の家計を回すしかない」
という状況に直面して、ふと気づきました。

—— 実は、今まで私が、このあるべき自然のバランスに、抗っていたんじゃないか???と。。。

私たち日豪夫婦の歩き方

私がバランスに抗っていた、というのはどういうことかと言うと…

頭では「共働き」だと思っていても、どこか心の奥深くで「夫の収入がメインで、私はサポート的な働き方で支える」という構図を描こうとしていたり、どこかそういう信念があったなと、そこに気づきました。

「私が主軸となり我が家の経済を回す」なんて、今まで考えてこなかったのです大あくび
でも、今回の出来事をきっかけに、ようやく私は覚悟ができました。

私が経済の舵を握っていく。
私が家族の経済の中心として立っていく。

今までは、私たちの自営業としての主業は、車の事業で、
そこをどうにかしてトリちゃんに委ねようとしていた自分がいたけど…

そうじゃなくて、私たちの自然な姿をあるがままに受け入れて、
これからは私たちらしいスタイルでやっていけばいいじゃん!グッ音譜音譜

そしてこの決意の果てに、来てくれたもの。

それがフードトラックで日本食を提供する覚悟です。

今までは、いつか両親がオーストラリアに来た時に、一緒にやりたい。
だったのですが、今やるしかない!しかも私主導で。ここに行き着きました。

さらに、今回のことをきっかけにトリスがこう言ったのです。

「腰のこと考えたら、この先Mechanicの仕事をメインでやっていくのは難しい」
そして何より、
「僕は人の車じゃなくて、自分の車をいじりたいんだ」

I wanna work on mine.
この言葉を聞いた時、なぜか涙が出てきました。
何か心に触れるものがありました。
この彼の言葉を聞いて、完全に方向転換する決断ができました。気づき

この一連の出来事は、神様なのか天の声なのか、
私たちの方向を正してくれたのかなと思った出来事の一つです。
この腰を痛める出来事がなければ、この先フードトラックを2人でやっていく、
なんてことはきっとなかったので、いやぁ、すごいものです。

実はトリちゃんの腰が痛くなる直前に、
間借りしてた車のワークショップのスペースからも
出なきゃいけないという事態になっていて、移る先の場所を検討していたのです。
でも、それすらもいい意味で必要がなくなりました!◎

人生何があるかわからない。

本当にそう感じました。だからこそ、人生って未知で楽しいのかもしれません✨
そして、こういう試練の積み重ねで、夫婦の絆がより強固なものになっていくんだなと感じました。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました!!ニコニコ
Have a lovely day ラブラブラブラブ

📸 写真:ゴルフ終わりの癒しの時間

写真は、この前行ってきたゴルフの後のコーヒータイムコーヒー
気の合う人と、大自然の中体を動かし、深く話しができる、私にとって大切な時間。
オーストラリアはほぼどこに行っても美味しいコーヒーを提供してくれるので、
コーヒー好きな私には本当にありがたい。
こういうことにも、行っておいで〜✨と気持ちよく送り出してくれて
キンディ(日本で言う幼稚園)から帰ってきた息子を見ててくれてるわけだから
パートナーのトリちゃんには、やっぱり感謝なんだよな。

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