こんにちは!オーストラリア人のパートナーのトリちゃんと、もうすぐ5歳になる息子のショーンと暮らしています、Yukaです^^アメリカとオーストラリアを合わせて、海外生活は早くも10年目に突入しました
英語圏で日常的によく使われている “I love you”。
今では私も、1日に一度は必ず言っている & 言ってもらっているフレーズなのですが…!
実は、留学前に私が想像していた使い方と、実際に現地で使われているニュアンスには大きな違いがあったのです
これはまさに、教科書や英語の授業だけでは決して学べなかったこと。
英語圏での生活と、自分自身の経験を通して初めて理解できた「文化の違い」でした。
今回は、実際にどんなシチュエーションで “I love you” が使われているのか、その使い方やニュアンスを、私の体験を交えてお伝えしていきます✨
「I love you」に対する思い込み
英語圏の海外生活を想像した時、“I love you”をよく言っている、特に恋人同士ではお互いによく言い合っている、そんな印象はありませんでしたか?
留学前の私は、まさにその固定概念を持っていました!西洋人は日常的に「アイラブユー」を連呼している、そんなイメージです。多分、映画やドラマなどを見て、いろいろなシーンで見聞きしていたことから、そんなイメージがついていたんだと思います。特に私たちの日本の文化では、お互いに「愛しているよ」と日常的に伝えあったり、ハグをしたり、という文化がないので、余計印象的に写っている部分があるのかもしれませんね
「I love you」実際の使用頻度
実際の日常生活で言うと、例えば現在の私の状況だと、パートナー間、親子間で、出かける時などお互いの距離が物理的に離れる時や、電話の終話の際に、必ず言い合っています。
なので、「よく言い合っている」という認識自体はその通りなのですが重要なのは、この「I love you」を使うタイミングと、それまでの熟成期間なのです
これを説明するには、カップルになる交際の始まりについても説明する必要があるので、まずはそこからお伝えしていきますね✨
交際の始まり方の違い
日本で交際がスタートする時って、「付き合ってください」とか「付き合ってくれませんか?」という“告白”という形の段階を経てカップル成立、となるパターンが一般的なんじゃないかなと思います。
これが英語圏では、日本ほど“告白”の文化が強くないので、はっきりしたフレーズで区切るよりも「自然にデートを重ねて関係が深まる」流れが多いです。そのため言葉としても「付き合おう!」と一言で区切るよりも、徐々に相手との関係を確認していくフレーズが多く使われます
そのため、そもそも日本語の「付き合ってください」にあたるような“交際を正式に始めるための決まり文句”は、英語圏には存在しません。あえて言い換えると「Can you be my boyfriend/girlfriend?(彼氏/彼女になってくれる?)」ですが、これはすでに相手と仲良くなっていて、何度かデートを重ねたような状況でしか自然に使えません
まだ関係が浅い段階で突然こう言ってしまうと、好意的に受け止められるどころか「ちょっと怖い」と思われるリスクがあります。(日本では驚かれても“告白”として受け止められることが多いですが、英語圏では同じ驚きが、むしろネガティブに働くことが多いです)なので、そこまで踏み込む前の前段階で使われるフレーズをいくつか紹介しますね♪
🌟よく使われるフレーズの例🌟
Do you want to go out (with me)?
「デートしない?」という軽い誘い。
最初の段階でよく使われます
Would you like to go for coffee/lunch sometime?
「今度コーヒー/ランチでも行かない?」
Do you want to hang out this weekend?
「今週末一緒に遊ばない?」
カジュアルで友達間でも使えます
How about grabbing a drink after work?
「仕事の後に一杯どう?」
少し大人っぽい誘い方です🍺
I like you.
「好き」
シンプルに相手に気持ちを伝えることができます
I have a thing for you.
「気になってる」「惹かれている/魅力的におもってる」
ただ“好き”よりも感情がこもる「前から気になってるんだよね」という表現です
こんなふうに、軽めに「好意がある」という段階を経て、デートを重ねていきます
ちなみにこの辺の段階を、英語では「dating each other(デートを重ねているけど、まだ“official=公認カップル”と呼ぶには微妙な時期)」とか、「seeing each other(特定の相手と会っているけど、まだ正式なカップルではない段階)」といった言い方をします。
“dating” と “seeing” のニュアンスは、ネイティブでも人によって捉え方に差があるようですが、一般的には dating がよりカジュアルで広め、seeing の方がある程度相手を絞っている というイメージで使われることが多いです。
そして、その後どこかのタイミングで「私たちの関係って?」「私たちはカップルなの?」と確認する時期がやってきますよね!日本人同士でも「付き合ってください」という正式な言葉を交わしていない始まりの場合、「私たちって何?これって付き合ってるの?」というような曖昧な関係になることってありますよね。海外でも、その関係をはっきりさせるタイミングが同じように出てきます。
そこで、「Am I your girlfriend/boyfriend?(私って彼女/彼氏?)」や「Are we in a relationship?(私たちって正式に付き合ってるってこと?)」といった表現で確認することができます
🌟交際段階のまとめ🌟
・dating each other
デートを重ねているけど、まだ“Are we official?(私たちって正式にカップル?)” と、確認する前の状態。
・seeing each other
特定の相手と会っているけど、まだ正式なカップルではない“友達以上恋人未満”の状態。
・in a relationship
完全に “お付き合いしている” 状態。
ここまで見ただけでも、日本人同士の交際の進み方とけっこう違いますよね!もちろん上記のようなパターンも日本でもあり得ますが、むしろ少数派で、それが西洋では多数派になる、という感じです^^
西洋式の「I love you」の重み
そして実は、友達から恋愛関係に発展したとしても、この段階でもまだ「I love you」を簡単には使えないのです上記の関係を経てしばらくすると(ここからのスピード感はカップルによりますが)、どちらかが思い切って “I love you” と言うタイミングが出てきます。これは初めて言う側にとって、とてもドキドキする場面です。
なぜなら、この言葉に対する相手の答え次第で、関係のステータスがはっきり分かれてくるからです
予想できる返答はこんな感じです ↓
・“I love you too!”(言われて嬉しい!私も同じ気持ちだった!)
・“…umm…Thank you.”(げ、言われちゃったけど、今は同じ気持ちを返せない…。とりあえず「ありがとう」と言っておこう)
こんなふうに、初めて “I love you” を言ってみた側からすると、相手がどんな返答をしてくるかで関係が進むのかどうかが決まる、大事な瞬間となります
もしここで “I love you too!” が返ってきたら、その時点で “We are in a relationship.(正式に交際中)” や “We are a couple.(カップルです)”、“She/He is my girlfriend/boyfriend.(私の彼氏/彼女)” と言えるようになります。
そしてやっとここから、 “Love you!” →“Love you too!” が日常の挨拶のように交わされるようになるわけです
一方で、思い切って “I love you!” と言ったのに、“Love you too(私も!)” が返ってこず、“Thank you.” や “Sorry…but I’m not ready…(ごめん、私はそこまでじゃないんだ…)” などの返答しか返ってこなかった場合、残念ながらまだ “in a relationship(正式なカップル)” と呼べる段階ではありません。
現状は “dating” 状態(まだカジュアルな段階) または “seeing” 状態(ある程度特定の相手とは会っているが、まだ公式ではない段階) にとどまっている、ということがはっきりします
まとめ
どうでしたか?✨ “I love you” の使い方、それを自然に使えるようになるまでの過程や段階、なんとなくでもイメージしていただけたでしょうか?
私は自分が国際恋愛を経験するまで、日本人の彼氏との間でも「付き合ってください」の言葉があってはじめて交際にいたる、というパターンしか経験したことがなかったので、今振り返ると、当時実際の現場ではけっこう混乱したよなぁ…と思います。
アメリカの寮生活で、ちょっと気になっていた男の子から *text(ガラケーのショートメッセージ) が届いたとき。嬉しかったのに、当時は何を言われているのか全然理解できなくて
そもそも喜ぶどころではなかったんですよね😂😂
※text(テキスト):
英語でよく使われる text message(テキストメッセージ)=ショートメッセージのことを指します。英語圏では “I’ll text you later.”(あとでメッセージ送るね)のように、text が「メッセージする」という動詞として、日常的に使われています💡
ちなみに親子間の場合でいうと、パートナーのトリちゃんのご両親からそれぞれ、特別なイベントがあった時のハグで初めて”love you”と言ってもらえたときには、わぁ、言ってくれた!!と感動したことを覚えています✨また、息子に関しては、物心ついたときには、love you, mum! と言ってくれるようになり、冒頭の通り今では出かける時や電話を切る時に、毎度言い合っています。こんな感じで、初めて言うまでには関係性を育む時間や期間が必要ですが、一度そこの壁を乗り越えたら、特別な関係になれる感じがしますよね^^
それでは、また次の記事やYouTubeでお会いしましょう!
See you next time : )