息子の学校選びで見えた新しい世界=宗教が自分ごとになった日 in オーストラリア

オーストラリアで生きる

こんにちは!ニコニコ
オーストラリア人のパートナーと息子と、オーストラリアで生活しています、Yukaです音譜
今日は息子の学校選びで感じた日本との違いと、宗教観と教育の結びつきについて、気づいたことを書いていきます。

実は私、日本に住んでいたときには、宗教に対してざっくりこんな考えを持っていました。

— 宗教とは信仰であり、何か信じることで救いを得るためのもの。 —
否定はしないけど自分にはあまり関係なく、必要のないもの、という、どちらかというとネガティブ寄りな捉え方をしていたと思います。

それがなんと、2025年の今、カトリックの「*洗礼 ( = Baptism)」を受けようか真剣に考えている私がいます。数年前の私に伝えたら、かなり驚くんじゃないかなと思いますびっくりマーク気づき
とは言え、なぜカトリックの洗礼を受けるを考えるまでに至ったのか!?!?

今回の記事では、その経緯に触れていきますね✨✨

※ 洗礼 / Baptism(バプティズム)とは?
キリスト教で、信仰を示すための入信の儀式のこと。オーストラリアのカトリック校では、入学しやすくするために “洗礼を受ける” ご家庭もあります。

西洋文化で触れてきたキリスト教との関係

日本と英語圏で大きく違うのが、キリスト教やクリスチャンとの距離感です。
これは私の感覚ですが、まず前提として話す言葉や聞く言葉が英語になることで、日常的に神様との距離がより近くなる感覚があるんですよね。

例えば英語での日常会話では、単語やフレーズに神様やクリスチャンを連想させる言い方が、それはもうたくさんあります。

例えば、自分の意見に強い確信があるときには “I swear to God…”(神様に誓って言うけど)というフレーズを使ったりします。

リアクションひとつ取っても “Oh, God!” や “For God’s sake!”、“Jesus!” など、感情が高ぶったり驚いたりしたときに使う神様を含む表現が本当にたくさんあるんですよね。

アメリカで学生生活を送っていたときも、金曜日になると “TGIF (Thank God, it’s Friday!)” とよく言っていました。

※ TGIF = Thanks god, it’s Friday!
直訳すると「神様ありがとう、今日は金曜日!」という意味。
一週間の仕事を終えて、「やっと週末だ!」と喜ぶときに使われる定番フレーズです。
日本語で言うと「やっと休みだ〜!」や「週末きたー!」に近い感覚です電球気づき


音楽に関しても、歌詞の中で God(神)、Church (教会)、Bible(聖書)、Faith(信仰)などと、キリスト教的な世界観を感じさせる言葉がよく使われています。

※補足
オーストラリアのKindy(日本でいう幼稚園)で先生をしている友人は、子供たちがOh my god! などと宗教に関わるフレーズを言った時には、「Oh dear.」「Oh my goodness.」「Oh no!」を使おうね♪ と指導してると言っていました。
▶︎言語から無意識に入ってくる宗派の偏りを防ぐ意味や、他の宗派への配慮、軽々しく神を名乗らない、などからそのように指導するのだそうです💡

日本ではない文化的な配慮ハートおもしろいですね!✨

クリスチャンの人々との出会い

アメリカ編

さらに英語圏で暮らしていると、キリスト教を信仰しているクリスチャンの人々との出会いも、自然と増えます。

アメリカの大学では、まず仲の良かった韓国人の友達2人がクリスチャンのご家庭で育っていて、1人は毎週教会に通っていました。また、当時付き合っていたアメリカ人の彼もクリスチャン系の家庭の出身でした。

アメリカには *Thanksgiving dayというアメリカでとても大切にされている祝日があります。その日には、スタッフィングを詰めたターキーを焼き、クランベリーソースやマッシュドポテト、デザートにはパンプキンパイなど、定番の料理をたくさん用意してくれました。

大学生活を共にした仲間とテーブルを囲み、手を取り合って「感謝の言葉」を口にした時間は、今でも心に残っている素敵な思い出のひとつです。

※Thanks giving day
サンクスギビングデー(感謝祭)は、アメリカやカナダで行われる祝日。

一年の恵みや家族・友人への感謝を伝える日で、ターキー(七面鳥)を食べたり、「ありがとう」の気持ちを伝え合ったりする文化的なイベントです✨

※宗教行事ではありませんが、キリスト教文化と結びついた表現や習慣が多く、クリスチャンの家庭ではより伝統的に祝うこともあります。

さらに当時は、大学の友人たちとシェアハウスをしていたのですが、そこへクリスチャンの方々が来て、聖書を読み聞かせてくれたり、聖書とクッキーを持ってきてくれたりすることがよくありました。

改めて調べてみると、これらは Evangelism(エヴァンジェリズム) と呼ばれ、聖書の教えや“神の愛”を分かち合うための伝道活動だそうです💡

オーストラリア編

オーストラリアでは、ネガティブな経験とポジティブな経験、どちらも体験しました気づき

まずネガティブな体験としては、渡豪直後に参加した文化交流会で出会ったチリ人の男性に対して、「無宗教であること」や「神よりも自分や先祖を信じている」と伝えてしまったことがありました(これは完全に当時の私の不用意な発言です。笑)

その言葉が相手のスイッチを入れてしまい、

「神を信じないのは救われないということだ」
「災害や災難が起きても、救われたいなら祈らなければいけない」

などと、一生懸命説明してくれたのですが、当時の私は“強要されている”ように感じてしまったんですよね。

▶︎ポイント
ここから学んだのは、 “自分の信仰に対する考えを軽々しく口にしない方がいい” ということでした。

一方で、心温まるポジティブな体験もあります。今から約6年前、現在5歳になる息子を妊娠していた頃のことです。

パートナーのトリちゃんのクライアントである、ジョンと奥さまはクリスチャンのご家庭でした。
その日、ジョンがレースコースを走るということで私も現場に同行していたのですが、悪阻で気分が悪く、車で横になっていた時がありました。

すると、ジョンの奥さまのビビアンがそっと声をかけてくれて、
「祈らせてもらってもいいかしら? あなたのつわりが少しでも楽になりますように…✨」
と、お腹の前で祈りを捧げてくれたのです。

その優しさとあたたかい愛に触れ、涙が出そうなほど感動したのを覚えています。

このように、西洋文化の中で生活していると、クリスチャンの方々との関わりが自然と増えていき、いつの間にか “とても身近な存在” になっていました。

宗教と教育の結びつき

西洋では“クリスチャン=信仰”だけではなく“教養”の一部だった話。

まずは、オーストラリアの義務教育について少し触れておきます電球気づき

現在、息子は Kindy(日本でいう幼稚園)に通っていますが、先日5歳になり、2026年度には Prep(プレップ) に入学します。これは、クイーンズランド州では大きな節目になります。

Prep は Primary School(小学校)に入る前の1年間の準備期間で、日本で言うと“年長さん”に近いタイミングです。

ただ、オーストラリアでは Kindy → Prep → Primary School と進むのが一般的で、Kindyが終わってPrepに入学する時には、

“You are going to big school next year.”
「来年からビッグスクール(Prep)だね!」

という具合に、Prep=Big schoolと表現されます。
この言い方からもわかるように、ここがひとつの“義務教育のスタート”と捉えられています電球気づき

そう考えると、日本の小学1年生が過ごす“最初の一年間”にあたるのが、オーストラリアの Prep だと言えるかもしれませんね!

スクールツアーに行ってきた!✨

さて、この Prep ですが、まず最初に出てくる大きな選択肢は、公立にするか?私立にするか? ということ。私たちは話し合って、今回は私立を選ぶことにしました。

クイーンズランド州(QLD)の私立校は、大きく分けると宗教系の学校とインデペンデント(独立系)スクール の2種類があります。さらに宗教系の中では、カトリック系とルーテル系(プロテスタント) が特に多い印象です。また都市部には、歴史ある名門校「グラマースクール」もあります。寮があったり学費も桁違いだったりしますが、クリスチャン系の私立は比較的良心的な学費設定になっています。実際、パートナーのトリちゃんもカトリック系の私立校で育ちました。

私たちの住む地域では、私立だと、カトリック系またはルーテル系の学校が 3校ありました。どの学校も雰囲気や教育方針が少しずつ違っていたのと、実際に足を運んで雰囲気を見てみることが一番だと思ったので、3校すべての学校を見学に行ってきました。
(→ 私たちが住んでいる田舎の地域でも“学校を選べる”ということ自体、まず驚きでした!)

🏫 どの学校も“小さな大学みたい”で驚き!

見学を通して驚いたのは、どの学校もカラフルで、まるで小さな大学のキャンパスのようだったことキラキラキラキラ日本の小学校とはまったく違う、明るく開かれた雰囲気に私自身がワクワクしてしまいました。
(正直、「私がここに通いたいんですけど…!」という気持ちになりました。今後、息子の学校でイベントがあるたびに行くのが楽しみすぎる!!!お願いお願い
校長先生が直接校内を案内してくれたり、授業中の子どもたちの様子まで見せてくれたり、校長先生が生徒に名前で呼びかけてたり、“学校というよりコミュニティ” のような温かさを感じましたハート

👩‍🏫 印象に残ったのは“参加型”の授業スタイル

さらに印象的だったのが 授業スタイルでした。
日本のように黒板や先生に向かって一方向に並んで座るのではなく、みんなで円になってテーブルを囲み、先生が生徒の間を歩きながら声をかけていく、参加型の学び だったこと。


ちょうど1年くらい前、サポートワークの資格を取るためにオーストラリアの授業を受けに行ったときも、まさに“参加型”のスタイルで、みんなで円になって学ぶ形式だったんですよね!
なのでオーストラリアでは、この授業スタイルが主流なのかもしれませんね電球気づき

そしてふと思ったのですが・・・

日本語では「*授業を受ける」と言いますよね。一方、英語では take a class と言います。
take には「受ける」のほかに、「取る」「つかむ」といった意味があります。
だからなのか、take a class には、“自分から取りに行く=主体的に参加する” というニュアンスがあるように感じます。

この“言語の違い”が、まさにそのまま教育スタイルの違いとして現れてるようで、今こうして書きながら、「なるほど〜!」と一人で納得しています。

こういうところで言語の力を感じますよね!✨

※日本語でも大学では「コマを取る」「授業を取る」という表現がありますよね気づき
ただ、義務教育レベルではやっぱり「授業を受ける」が一般的なので、“主体的に取りに行く” というニュアンスが日常的に出てくるのは英語の方が強いのかな、と感じています。

カトリック校に感じた“教育への深い信頼

学校選びを進める中で、もうひとつ大きかったのが、トリちゃんのご両親(特にお母さん)と “教育” について深く話す機会があったことです。

お母さんは「良い教育を受けさせたい」という想いから、トリちゃんをカトリック校に通わせるために、親子で洗礼を受けたのだそうです。その話を聞いたとき、私は「カトリック校の“教育方針”や“子どもへの導き方”に、強い信頼と価値観を置いているんだ」と、感じました。

※カトリックスクールの入学基準には、「洗礼の有無」や「家族の宗教」、兄弟の在籍状況、空き人数などが関係します。
→ そのため、カトリック系の学校を希望する場合、洗礼を受けていることで入学の優先度が上がるケースもあり、こうした理由から洗礼を選ぶ家庭も少なくありません上差し気づき

今回感じたことを言葉にするのは少し難しいのですが、学校選びを通してご両親の教育への考え方に触れたとき、カトリックの教育方針には、長く受け継がれてきた伝統から生まれる安心感や、しっかりとした人間性を育ててくれるという信頼があるんだろうな…✨と感じました。

そしてこれは、実は日常のふるまいにも表れていて・・・

日本では「オーストラリア=自由でゆるい」というイメージがあるかもしれませんが、トリちゃんの家族や周りの家庭を見ていると、むしろしつけは丁寧で一貫していると思います電球気づき

たとえば、

  • 頼みごとをするときは “please” を添える
  • 汚い言葉は使わない(本当に徹底している!)
  • 大人には敬意を持って話す 質問の前には “Can I ask you something?” と一言添える

こうした基本的なマナーを、日常生活の会話の中で、丁寧に、当たり前のように教えているんです。

実際、ショーンは悪い言葉をほとんど使いません。(←私が特別そう育てたわけでもなく、周りの環境が自然とそうしてくれている感じです気づき

🎁トリちゃんのお母さんが持つ“与える力”。

トリちゃんのお母さんは、お裁縫がとても得意で、家族全員に名前入りのクリスマスストッキングを作ってくれるのですが…✨それだけではなく、病院の子どもたちのためにもストッキングを作ったりして、寄付をしているのです。

“見返りを求めずに、自然と誰かのために行動する人”

そして今回、クリスチャン系の学校を見学する中で感じた「Love(愛)」や「Service(奉仕)」などの価値観が、まさにお母さんの普段の行動として日常に根づいているのを改めて実感しました。

「そっか…これが“奉仕(Service)”という価値観なんだ」

と、体感として腑に落ちた瞬間でした。

※多くのクリスチャン系学校では、Love(愛)、Service(奉仕)、Respect(敬意)、Integrity(誠実さ)、Compassion(思いやり)、Community(共同体)といった6つの価値観を軸に、子どもたちの人格や生き方を育てる教育が行われています。

これは、私が育ってきた文化の中ではあまり触れる機会がなかったもの。
だからこそ、この姿勢にすごく感動したし、カトリック校の“教え”と、トリちゃんのお母さんの生き方がどこかでしっかりつながっている気がしたんです。

“カトリックはいいわよ” と言い切るお母さんの言葉が、ただの意見ではなく、その人自身の生き方から滲み出ている言葉なんだ と、深く理解できました。

こうした気づきを通して、私は「カトリック教育って、“宗教の枠”を超えて価値観や人格そのものを育てるものなんだ」と感じるようになりました。

まとめ

約3年前、田舎の地域に引っ越してきたときは、
「こんなところで子育てすることになるのか…学校はどうしたらいいんだろう…」と、正直ネガティブに感じていました。でも、そんな不安はいい意味で裏切られました。まだ Prep に入る前の段階ですが、ここまでにすでにたくさんの学びがありました。

今回特に大きかった気づきは、「宗教=信じるもの」だけではなく、“宗教=何を大切に生きるかという理念や在り方” だということを体感できたこと。
価値観を共有し、安心して暮らせる社会の“共通基盤”でもあるんだと感じました。

海外生活には大変なこともたくさんありますが、こうして新しい文化や価値観に触れることで、親である私自身の視野がどんどん広がっていく。その感覚は、やっぱり特別だなと思います。

今回の学校選びを通して、またひとつ“新しい世界”を見せてもらった気がしています✨

それでは、また次の記事でお会いしましょうニコニコラブラブ
See you next time! 🙂

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